特徴量・ベクトル検索とは
特徴量とは、図面や画像の形状・寸法・パターンを、コンピュータが比較できる数値(ベクトル)に変換したものです。ベクトル検索とは、その数値の近さで「似ているもの」を探す検索のことです。
「形が似ている」を、コンピュータはどう判断しているのか。人間が一目で感じる「似ている」を、機械が扱える数値に変える——その土台が特徴量とベクトル検索です。類似図面検索が成り立つ理由は、ここにあります。
「似ている」を、地図上の距離に置き換える
人間は図面を一目見て「この2つは似ている」と感じます。でもコンピュータには、その「なんとなく似ている」がそのままでは分かりません。そこで、図面の形・寸法・記載パターンを、いくつもの数値の組(ベクトル)に変換します。
イメージとしては、すべての図面を巨大な地図の上に置くようなものです。形が似た図面どうしは地図上で近くに、まったく違う図面は遠くに配置されます。たとえば「L字型の取付金具(ブラケット)」の図面はこのあたり、「円筒形のシャフト」の図面はずっと離れたあたり、という具合です。検索とは、手元の図面を地図に置いてみて、その近くにある図面を拾い上げること。「似ている」を「地図上で近い」に置き換えているわけです。
なぜこの仕組みが製造業で効くのか
図番や品名は、付ける人や時期でバラつきます。20年前のベテランは「BRK-001」、5年前の若手は「取付金具_新型」、去年の派遣社員は「ブラケットA」——同じような部品が3つの違う名前で眠っている、というのは珍しくありません。名前で探す検索では、この3つはつながりません。
ところが、図面の「形」そのものは、誰がどんな名前を付けようと変わりません。形を手がかりにする検索なら、名前がバラバラでも3つとも「似た形」として引き出せます。長年いろんな人が好き勝手に名前を付けてきた中小製造業ほど、この「名前に頼らない検索」が効きます。
「似ている」を測る仕組みを使う
特徴量やベクトル検索は、図面や文章の特徴を数値に変え、「どれだけ似ているか」を計算で測る技術です。この仕組みを類似図面検索の土台に使っているのがARCHAIVEです。人の感覚に頼らず似た図面を見つけられることが、キーワード一致の検索との違いになります。